Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
【テーマ別索引】 【日付別索引】

2026/07/19(日曜日)

オイカワの群れ (横浜市旭区今宿南町) 2026/07/19
帷子川の浅瀬に無数のオイカワが群れをなしていた。成魚は体を横倒しにして藻類を齧り取っている。群れることで外敵を見つけやすくもなるが、逆に、見つかりやすくもなる。ただし、浅瀬ゆえにカワウやサギ、カワセミなど大型の鳥にとって近づきにくく身動きしにくい。それは、逃れやすいということでもある。

ケンポナシの若い果実
ケンポナシの若い果実 (横浜市旭区今宿南町) 2026/07/19
ケンポナシは初出。見慣れぬ果実で初めて気づいた。クワと似た葉だが、ケンポナシの葉は、鋸歯が浅く主脈と側脈が目立つ。また、側脈同士の間隔が広い。

ケンポナシの若い果実
ケンポナシの若い果実 (横浜市旭区今宿南町) 2026/07/19
ケンポナシ(玄圃梨)の若い果実は、1センチに満たない球形で白い斑点(皮目)がある。秋には茶色く熟すが、果柄の方が太く肉質になり、それがナシと似たような香りと味がするそうである。なお、玄圃とは、中国の伝説にある崑崙山の頂上にある理想郷のことで、仙人の梨の意味で名付けられたという説がある。

ケンポナシの若い果実
ケンポナシの若い果実 (横浜市旭区今宿南町) 2026/07/19
葉の表面には光沢があり、裏側は短い毛が密生しており白っぽく見える。それも見分ける指標になるだろう。この木は6メートルほどの樹高がある。これほど実っているということは、帷子川沿いに点々と自生しているのかもしれない。

サトイモ
サトイモ (横浜市旭区今宿南町) 2026/07/19
河川敷のところどころにサトイモが生えている。増水時に上流の畑から流されてきて根付いたということだろう。サトイモは種子だけでなく、地中にある根茎やそこから伸びる子芋・孫芋を介して栄養繁殖(クローン)で増えていく。

ヒメガマの穂
ヒメガマの穂 (横浜市旭区今宿南町) 2026/07/19
茶色く枯れた雄花が脱落した跡は、繊維だけが残って白く見える。

三嶌神社
横浜市旭区下川井町三嶌神社 (横浜市旭区下川井町三嶌神社) 2026/07/19
三嶌神社入口には御由緒の掲示物がある。以下そのまま記しておく。「三嶋神社は創祀が詳らかではありませんが、旧川井村が川井・上川井・下川井の各村に分かれた江戸時代・寛永年間(1624~1644)以前に創建されたと伝えられています。」

三嶌神社
横浜市旭区下川井町三嶌神社 (横浜市旭区下川井町三嶌神社) 2026/07/19
「当社の御祭神である大山祇命(三嶋大明神)は、伊豆国三嶋大社より勧請(御分霊を戴く)されました。三嶋大社は、平安時代に編纂された『延喜式神名帳』でも特に霊験あらたかなる神として、名神大社に列し、武家の崇敬も篤く鎌倉・室町・ 江戸時代と各時代を通して崇敬されました。」

名木古木指定イチョウ
名木古木指定イチョウ (横浜市旭区下川井町三嶌神社) 2026/07/19
境内には横浜市の名木古木指定が14件で、旭区内では最多登録である。イチョウは樹高16~20mで5件、サクラは樹高15mで2件。ケヤキは樹高16~19.6mで5件(最高樹齢350年)。カヤは樹高11.5~16.5で2件(樹齢250年)。

三嶌神社
横浜市旭区下川井町三嶌神社 (横浜市旭区下川井町三嶌神社) 2026/07/19
「大山祇命は大山を司る神のみならず、水源や田畑の農作物の稔りにも関わるため、 古くから農業や林業、鉱業の守護神としての信仰が篤く、また源氏の棟梁であった源頼朝が平氏打倒を三嶋大明神に祈願し、見事に成功をおさめて鎌倉幕府を開いて以来、立身出世の神としても信仰されるようになりました。」

名木古木指定カヤ
名木古木指定カヤ (横浜市旭区下川井町三嶌神社) 2026/07/19
このカヤノキは名木古木指定番号49174で、樹齢250年、樹高16.5m、目通周3.2m、枝張り5.0mとある。左も名木古木指定のカヤで、樹齢250年、樹高11.5m、目通周2.2m、枝張り4.0mである。

名木古木指定カヤ
名木古木指定カヤ (横浜市旭区下川井町三嶌神社) 2026/07/19
切らずに樹齢を推定するには、地上から約1.3mの高さで幹の周囲(目通周)を測り、その樹種の1年あたりの平均的な成長率に照らし合わせて年数を割り出す。インクリメント・ボーラー(成長錐)という専用の器具を使って芯状にくり抜いて年輪を読み取る方法もあるが、名木古木指定では使われないだろう。

名木古木指定カヤ
名木古木指定カヤ (横浜市旭区下川井町三嶌神社) 2026/07/19
三嶌神社のようなところは、文献や伝承、地誌の記録があるので、推定樹齢よりもむしろその方が参考になると思われる。樹高16.5mのカヤ。電柱2本分を超える。これが自然樹形ということだろう。

三嶌神社
横浜市旭区下川井町三嶌神社 (横浜市旭区下川井町三嶌神社) 2026/07/19
「当地は江戸期を通して幕府の天領であり旗本の倉林氏が知行 (間接支配)しました」とある。五七の桐紋は、菊花紋章に次ぐ格式の高い紋章として扱われている。現在も政府の公式紋章として総理大臣の演台やパスポートに使われており、500円硬貨にもある。

御由緒
御由緒 (横浜市旭区下川井町三嶌神社) 2026/07/19
「江戸時代後期に編まれた官撰地誌である『新編武蔵國風土記稿』には、「三島社見捨地(租税が免除された土地)、二段(反)許り、村の東の方にあり、平地にして松杉数樹繁茂す。社は二間四方西向きなり、社前に木の鳥居を立て、神體は長さ一尺詳り、此の辺りの鎮守にして、例祭は九月十一月の内、其日を定めずして祭れり」とあります。」

三嶌神社
横浜市旭区下川井町三嶌神社 (横浜市旭区下川井町三嶌神社) 2026/07/19
「現在の社殿は昭和十二年に改築されたもので、平成二十四年には神楽殿が改築されました。境内には横浜市の名木古木指定登録樹木(カヤ・ケヤキ)があります。」

ヒマワリの花
ヒマワリの花 (横浜市旭区下川井町) 2026/07/19
ヒマワリは北アメリカ原産で、江戸時代初期に中国から伝わったとされるが、日本では自生しないようである。

ヒマワリの花
ヒマワリの花 (横浜市旭区下川井町) 2026/07/19
日本で農産物や観賞用として栽培されるヒマワリは、品種改良によって原種とは比較にならないほど頭状花が大きく、筒状花も数百から数千個あり、1粒ごとの種子が大きく肥大化するように選抜されたものである。

ヒマワリの種子
ヒマワリの種子 (横浜市旭区下川井町) 2026/07/19
こぼれ種が芽を出して成長することもあるが、品種改良されたヒマワリの種子は栄養価が高く、ほぼ無毒化されているがゆえに、ほとんど他の生物の食料源と化してしまう。

カボチャの若い果実
カボチャの若い果実 (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19
ロープを張ってカボチャが空中栽培されている。矢指川沿いのフェンスと舗装路の間の僅かな土地に、一株だけ育てられていた。

カボチャの雌花の蕾
カボチャの雌花の蕾 (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19
カボチャには雄花と雌花がある。撮った時には雌花の蕾しか見つからなかった。雄花は既に散ってしまったか、あるいはこれからまた咲くのかもしれない。下にミニカボチャのような丸い子房が付いているのが雌花である。

カボチャの雌花の蕾
カボチャの雌花の蕾 (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19
日本のカボチャは北アメリカ南部から中央アメリカが原産地とされている。日本へは16世紀半ばにポルトガル人によって伝えられたという。蔓性草本の一年草で、ヒマワリと同様、こぼれ種から野生化することはあっても自生することはない。日本では他の植物との競合や病害虫に負けてしまい、世代を引き継ぐことはできない。

カボチャの若い果実
カボチャの若い果実 (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19
これは空中栽培で、地上からの食害を少しは避けることができる。なお、カボチャは蔓性植物の中でも巻きひげで絡みつくタイプである。ウリ科の植物は、巻きひげが途中で右巻きと左巻きの方向が逆になる。いわゆるコイラルの反転による自動的な逆転で、この仕組みによってより強固に巻き付くことができる。

ハゼランの果実
ハゼランの果実 (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19
ハゼランは身近な植物として帰化している。このハゼランは花の時期が過ぎて、赤から茶色に乾燥してきた果実(蒴果)が目立つ。完全に乾燥すると弾けて、中から10~20個の黒い種子が飛び散るそうである。

ナスの花
ナスの花 (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19
食用としてのナスは、完熟する前に硬めの果肉の状態で収穫される。そのため、種子も未熟で柔らかい。完熟すると黄色から茶褐色に変化し、それを鳥類や小動物が食べて硬い種子が新たな土地に散布される。

ナスの花
ナスの花 (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19
春から秋にかけて、ナスは次々と新たな茎を伸ばして花を咲かせ、実を付けていく。長期間の収穫が望める野菜の一つである。

ザクロの果実
ザクロの果実 (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19

ササゲの果実
ササゲの果実 (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19
日本で見られるササゲ属にはササゲの他、小豆や緑豆(モヤシ)、野生種に近いケツルアズキなどが存在する。ササゲは、熱帯アジアやアフリカ大陸原産で、世界には100種以上のササゲ属がある。

ササゲの果実
ササゲの果実 (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19
ササゲの葉には厚みがあり、表面には光沢がある。マメ科の鞘は花後には下垂するものが多いが、ササゲは重力に逆らって上へと伸びる。1メートル近くまで鞘が成長する品種もあり、やがて自重で垂れてはくるが、少なくとも成長の初めには地面に届かない。つまりは、地面からの病害虫には冒されにくい利点がある。

ササゲの果実
ササゲの果実 (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19
ササゲの若いうちの鞘が上を向いて反り返る姿が、神仏などに物を捧げる手つきに似ていることから、捧げるという意味でササゲ(豇豆)となったというのが和名の由来とも言われる。

アオジソ
アオジソ (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19
アオジソは日当たりが良い草地などに、様々な植物に混じってぽつねんと生えていることがある。中国原産で、こぼれ種の逸出植物と扱われることもあるが、実質上は日本各地で野生化している帰化植物である。

アオジソ
アオジソ (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19
クズ、コセンダングサ、セイタカアワダチソウ、ススキ…様々な植物の包囲の中で、一年草の栽培種アオジソが生育している。シソ自体は中国から伝わったとされ、縄文時代の遺跡からも種実が出土しているが、アオジソ(大葉)の栽培が本格的に広まったのは戦後のことだそうである。

ヒナバッタ
ヒナバッタ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
アスファルトとコンクリートで覆われた町から離れ、舗装路から外れて土の道に踏み入れると、汗が引いていく。熱を保持しているのは何より町である。ここでは、一歩ごとに足元から小さな生き物が飛び出していく。ススキの葉に留まったのは、2センチばかりの灰褐色のバッタである。

ヒナバッタ
ヒナバッタ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
翅が腹の終端近くまで伸びており、小さいが成虫ではある。全体が灰褐色で、目の後ろに黒っぽい帯状の模様がある。背中(前胸背板)の側面に隆起線もある。ヒナバッタではなかろうか。

ヒナバッタ
ヒナバッタ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
人が通る道上には草丈が高い植物は育たず、そこから飛び出すのもせいぜい5センチ程度の小さなバッタ類である。

クルマバッタモドキ
クルマバッタモドキ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
半世紀以上前は、クルマバッタしか見たことがなかった。今年になってから、クルマバッタは神奈川県では準絶滅危惧種に指定され、東京都23区では既に絶滅危惧II類に指定されている。これは前胸背にX字型(または、くの字型)の白い模様があるクルマバッタモドキである。

クルマバッタモドキ
クルマバッタモドキ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
クルマバッタモドキは、トノサマバッタやクルマバッタより小さく、成虫で30~45mmほどの体長である。また、頭部の幅に比して複眼が大きい。

ショウリョウバッタの幼虫
ショウリョウバッタの幼虫 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
褐色型のショウリョウバッタの幼虫。背中に翅が生えてきており、姿としてはほとんど成虫と変わらないので終齢幼虫だろう。

クルマバッタモドキの幼虫
クルマバッタモドキの幼虫 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
これは羽が伸びてきた終齢幼虫かと思われる。主に緑色の体色に褐色の斑紋がある。もっとも、この時期はクルマバッタやクルマバッタモドキとほとんど区別がつかないらしい。

クルマバッタモドキの幼虫
クルマバッタモドキの幼虫 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
クルマバッタなら前胸背板がアーチ状に盛り上がるが、これはやや平坦である。トノサマバッタならば背は平らに近く中央付近に浅い凹みがあるが、これにはない。残る可能性はクルマバッタモドキということになる。

クルマバッタモドキの幼虫
クルマバッタモドキの幼虫 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
これは前胸背板のX字模様が少々現れてきた終齢幼虫ではなかろうか。褐色型である。

クルマバッタモドキの幼虫
クルマバッタモドキの幼虫 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
クルマバッタモドキの幼虫でも、褐色型の場合はX字(くの字)の白い模様が目立つようである。

クルマバッタモドキの幼虫
クルマバッタモドキの幼虫 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
緑色のクルマバッタモドキの幼虫には、X字模様が見当たらない。ここでは、前胸背板に凹みがないのでクルマバッタモドキとしている。

クルマバッタモドキ
クルマバッタモドキ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
真上からでないとX字型の白い模様ははっきりとは見えず、微かに白い「ハ」の字が分かる程度である。ここでは背に凹みがなく、複眼が大きいのでクルマバッタモドキとしている。

クルマバッタモドキ
クルマバッタモドキ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
緑色型のクルマバッタモドキ。道の片側はユーカリ畑で、もう片側はやや草丈が高い草地である。トノサマバッタの方は、植物がまばらにしか生えていない乾燥した裸地や河川敷の砂礫地、日当たりの良い広々とした荒れ地や短い草地にいるそうである。

ヒヨドリバナの蕾
ヒヨドリバナの蕾 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19

ヒヨドリバナのタンザワフキバッタ
ヒヨドリバナタンザワフキバッタ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
ヒヨドリバナの茎に下向きに留まっているのは、3センチに満たないフキバッタである。フキバッタは翅が退化してほとんどなく、飛ぶことができない。

ヒヨドリバナのタンザワフキバッタ
ヒヨドリバナタンザワフキバッタ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
背は緑、横は黄緑、腹部は白。複眼の後方から胸部に黒い筋があり、後ろ脚に赤があり、関節は黒い。タンザワフキバッタ(メスアカフキバッタ)かミカドフキバッタかもしれない。フキバッタは羽がなく広範囲に移動できないので地域変異差が大きい。取り敢えず、市内で観察報告が多数あるタンザワフキバッタとしておく。

ヒヨドリバナの蕾
ヒヨドリバナの蕾 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19

ヒヨドリバナの蕾
ヒヨドリバナの蕾 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
先が2つに分岐した成熟した雌蕊(花柱)と、花粉を押し出したばかりの雌蕊、蕾が混在している。

キンミズヒキの花
キンミズヒキの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19

キンミズヒキ
キンミズヒキ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19

ハナヌスビトハギの花
ハナヌスビトハギの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
在来種のヌスビトハギとそっくりな鞘だが、薄紫色の花弁が大きいためハナヌスビトハギとした。ハナヌスビトハギの原産地は、中国南部からヒマラヤ、東南アジアなどにかけた地域である。大正時代に観賞用として持ち込まれ、野生化が確認されるようになったのは1990年代以後になる。

ハナヌスビトハギの花
ハナヌスビトハギの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19

クズのキイロホソガガンボ
クズキイロホソガガンボ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
クズの葉上で樹液も吸っているところだろうか。身体が細長く、脚も極めて長いのがホソガガンボ属の特徴で、頭部が黄色く、特徴的な黒い斑紋が見られるためキイロホソガガンボとしたものの、近縁種は35種を超えるので、あくまで仮である。

クサギのオオナガコメツキ
クサギオオナガコメツキ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
体が細長く、緑がかった光沢があり、脚が赤い。オオナガコメツキは花の蜜や花粉、葉の組織や樹液などを食べるという。

クサギのオオナガコメツキ
クサギオオナガコメツキ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
クサギの湾曲した葉の縁まで移動して、触角を前後に動かして下を覗き込んでいる。触角は、味覚や嗅覚、振動などを感知する。昆虫は外骨格であり、人にとっての肌や鼻や舌といった表皮の感覚を纏めたものが触角の役割となっている。なお、コメツキムシ科は耳に当たる器官は持っていない。

アキノタムラソウの花
アキノタムラソウの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
シソ科特有の唇形花が枝先の方に、輪生状に段々になって咲くのが、アキノタムラソウの顕著な特徴である。

アキノタムラソウの花
アキノタムラソウの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
地面に近いところの根出葉は大きな円形で、羽状に深く裂けている。そこから上の葉は細長くなり、対生する。

アキノタムラソウの花
アキノタムラソウの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
秋に咲くでもなく、初夏から咲いている。アキノタムラソウ(秋の田村草)の名は諸説あって判然としない。古くは、集まった軍隊や多くのものが群れをなす様子を「タムラ(屯や党)」と呼んでいたことが関係するのかもしれない。

アキノタムラソウの花
アキノタムラソウの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
林道の轍の間に、腰ほどの高さで点々と咲いている。

ヤマユリの花
ヤマユリの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
赤い斑点のある野生種のヤマユリが、遊歩道沿いに生えていた。子供の頃、横浜の里山で最もよく見かけた百合はオニユリで、その次はこのヤマユリだった。

ヤマユリの花
ヤマユリの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
赤褐色の斑点は突起状に隆起しており、花全体は手のひらを2つ並べたほどの大きさである。オニユリに明確な蜜壺はなく、花の基部から水滴状の蜜が分泌されるという。

ヤマユリの花
ヤマユリの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
ユリ属は一般に雄性先熟である。この個体の雄蕊の葯は黄色みを帯びた花粉の放出をほぼ終えているようで、雌蕊が成熟して先端が割れて、受粉のために表面に粘液が分泌されてきている。粘液には蜜や糖分、タンパク質などが含まれる。

ヤマユリの花
ヤマユリの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
単子葉植物の多くは、花を支える花床や花托から直接花被片が放射状に立ち上がる構造で、ヤマユリにも萼はない。花托に外側の花弁(外花被片)が3枚、内側の花弁(内花被片)が3枚、直接付いている。

オオヒラタシデムシ♀
オオヒラタシデムシ♀ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
林道上で青虫を食べているオオヒラタシデムシ(大平田死出虫)。体長2センチ前後で、腹部が突出したメスである。以前はハネカクシ科に分類されていたが、遺伝子解析によって2020年以後はハネカクシ上科シデムシ科として独立している。

オオヒラタシデムシ♀
オオヒラタシデムシ♀ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
日本にはシデムシ科は40種ほど知られている。オオヒラタシデムシは、最もよく見かける種で、触角の先端の4つの節が大きいという特徴がある。

オオヒラタシデムシ♀
オオヒラタシデムシ♀ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
道の真ん中で食べることに集中していたので接写できたが、40秒ほどすると危機感を抱いたのか獲物を置いて逃げ出して、腐葉土の中に潜り込んでいった。

ヒカゲチョウ
ヒカゲチョウ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
翅が少し欠けたヒカゲチョウが眼の前の地面に舞い降りてきた。下の大きな目玉に矢尻状の黒いところがある。たぶん鱗粉が剥げた跡だろう。

ヒカゲチョウ
ヒカゲチョウ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
翅が千切れたヒカゲチョウが地面に舞い降りてきた。鳥から逃れてきたらしい。

ヒカゲチョウ
ヒカゲチョウ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
バードアタックに遭ったヒカゲチョウは、林道を先導するように、時折葉に留まったり着地したりを繰り返しながら、2分近くは前を飛んでいた。おそらく林道を巡回路としているオスなのだろう。

マムシグサの若い果実
マムシグサの若い果実 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
不規則な小葉の付き方で、大きめの葉で単独で生えるため、マムシグサは比較的見つけやすい。シュウ酸カルシウムが他量に含まれているものの、葉には虫食い穴がある。サトイモ科テンナンショウ属を食草とするウラシマソウハバチがいるのかもしれない。

マムシグサの若い果実
マムシグサの若い果実 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
アイヌは、マムシグサをラウラウと呼び、晩秋に球根を採って毒抜きをして食用にするそうである。

クズのシマサシガメ
クズシマサシガメ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
クズの葉の上で、2センチに満たない虫が上体を持ち上げ、前脚をカマキリのように構えていた。

クズのシマサシガメ
クズシマサシガメ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
サシガメは肉食性のカメムシである。体の縁取りや脚の白黒模様は緑の葉上では目立つが、上から見れば鳥の糞か虫食い穴のように見えるのかもしれない。だとすれば、鳥には食べ物に見えず、虫には無害に見える。

クズのシマサシガメ
クズシマサシガメ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
長く先が尖った口吻を他の節足動物に刺して消化液を送り込み、その体液を吸う。そのため、サシガメは人にとっては益虫ということになる。

クズのシマサシガメ
クズシマサシガメ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
アカサシガメのように歩き回って獲物を探すタイプもいるが、シマサシガメは待ち伏せ型で、獲物に飛びついて口吻の一撃で仕留めるそうである。

ヒャクニチソウの花
ヒャクニチソウの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
市民の森の「お花畑」には、ヒャクニチソウが一面に植えられていた。

ヒャクニチソウの花
ヒャクニチソウの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
ヒャクニチソウは主に観賞用に育てられるが、切り花や仏花としても大きな需要がある。

チダケサシの花
チダケサシの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
トンボ池近くの小川沿いに見慣れぬ花が点々と咲いていた。ピラミッド型の円錐花序で、高いもので1mほどの草丈がある。【サイエンスミュージムネット】で検索すると、下川井町のチダケサシのデータがあった。

チダケサシの花
チダケサシの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
チダケサシは日本原産で、本州から九州までやや湿り気のある草原や湿原、林縁に分布する。乳茸刺と書き、食用の乳茸を茎に数珠つなぎに刺して持ち運んだことが名の由来と言われている。茎が真っすぐで細く、適度に硬く、葉が根元なので茎も邪魔にならない。しかも、林縁に生える。

チダケサシの葉
チダケサシの葉 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
チダケサシの葉は、2~3回3出複葉(羽状複葉)で、卵型の葉には葉脈が深く刻まれ、鋸歯がある。ユキノシタ科にしては小葉はあまり大きくはなく、イチゴの葉と見間違うかもしれない。

クサレダマの花
クサレダマの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
クサレダマ(草連玉)は、マメ科の低木レダマに似た草本であることに由来する。日本のみではなくアジアの温帯から寒帯にかけて分布する多年草で、主に湿原の周辺や沼沢地、湿った草地といった水はけのやや悪い場所に自生する。

クサレダマの花
クサレダマの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
花の黄色の発色が硫黄のように鮮やかであることからイオウソウの別名がある。

チダケサシの花
チダケサシの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
牧野の図鑑には「萼は5裂し、花弁は5.雄蕊は10.花柱は2本」とあり、苞については記述がない。チダケサシの場合は、円錐花序の基に苞があり、一つ一つの小花にも苞があるが、萼もある。萼も苞も葉が変化したものだが、その境界が曖昧なこともある。

セリの花
セリの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
セリ(芹)は在来種で、日本以外にも東アジアや東南アジア、オーストラリアなどにも分布している。山菜として主に葉や茎を食用とするが、根も香りが強く歯ごたえがあるので根ごと調理されることもある。

セリの花
セリの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
セリの茎には稜があり、中は空洞である。

セリの花
セリの花 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
セリの花序は複散形花序で、茎の先端から放射状にいくつか柄が伸びて、さらにそれぞれの先端から柄が分かれ、5弁の花をたくさんつける。

ヒマワリの蕾と花
ヒマワリの蕾と花 (横浜市旭区矢指町) 2026/07/19

キャラボクの果実
キャラボクの果実 (横浜市旭区下川井町) 2026/07/19
キャラボクの果実はすでに赤く熟しており、甘いそうである。図鑑などでは夏の終わりから秋にかけて熟すとされている。キャラボクは裸子植物なのでリンゴやモモのような子房はない。したがって果肉ではなく、種子の周りの組織が発達した仮種皮という表現を使う。

キャラボクの果実
キャラボクの果実 (横浜市旭区下川井町) 2026/07/19
熟しきって水分が抜けているものもある。中の種子は、大抵の植物と同じように硬く、毒が含まれている。これは鳥や動物に実を食わせて、種子を遠くに運ばせるための戦略である。種子が糞とともに排出されたり、毒気で吐き出されたりすることによって、分布域を広げていく。

キャラボクの若い果実
キャラボクの若い果実 (横浜市旭区下川井町) 2026/07/19
緑色の仮種皮がこれから成長して種子を包んでいくところである。

クズのホシハラビロヘリカメムシの幼虫
クズホシハラビロヘリカメムシの幼虫 (横浜市旭区下川井町) 2026/07/19
両方とも翅が未発達な幼虫である。ヘリカメムシの仲間は幼虫の状態で冬を越し、春先から夏にかけて活動・繁殖する。尻を突き合わせた交尾体勢で、それぞれがクズの樹液を吸っているが、もちろん、幼虫なので交尾はできない。

クズのホシハラビロヘリカメムシの幼虫
クズホシハラビロヘリカメムシの幼虫 (横浜市旭区下川井町) 2026/07/19
近づいても尻の先を突き合わせたまま、クズの茎に掴まって少し脚を動かす程度である。両方とも幼虫であることも、成虫の交尾の体勢と同じであることも、確かな事実である。双方がクズの樹液を吸いながら後退りした結果かもしれないが、通常は前進か横ばいするぐらいで、今のところ後ずさりするのは見たことがない。

電線のホオジロ (横浜市旭区下川井町) 2026/07/19
夕方5時半頃。下川井町の農地の電線の上にいるホオジロを見た。オスのさえずりは、江戸時代頃からの手紙の書き出し、一筆啓上仕り候と聞きなされ、自分はそれを父親から聞いた。縁側に金網を張った木箱を重ねて鳥を飼っており、その一つにホオジロがいた。現在は鳥獣保護法があって不可能なことである。



Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
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