ヒヨドリバナ (オオヒヨドリバナ) キク目キク科 Eupatorium makinoi var. oppositifolium
ヒヨドリバナの蕾
(横浜市旭区大池町こども自然公園)
2023/09/18
フジバカマより葉の幅が広く大きく、葉脈が黄色い。これはコナジラミが媒介するジェミニウイルスに感染しているということで、キンモンヒヨドリとも呼ばれる。万葉集に「黄葉澤蘭」の記述があり(孝謙天皇 第19巻4268番)、これが世界最古の植物ウイルスの記録と言われている。
ヒヨドリバナの花
(横浜市旭区大池町こども自然公園)
2023/09/18
ヒヨドリバナの個々の花は、5つに裂けた筒状花である。長く伸びている白いものは雌蕊の花柱で、2裂して伸びる。雄蕊の方は筒状の花冠の中に隠れており、花柱が伸びる時に花粉を外へ押し出す。
ヒヨドリバナの花
(横浜市旭区今宿南町)
2023/11/05
幅広で対生する葉、そして葉脈が明確に3行脈となっていなければヒヨドリバナ。そうでなければ、サワヒヨドリ。ただ、中間型が存在する以上は、どちらもヒヨドリバナとして纏めておこうかと思う。
ヒヨドリバナの花
(横浜市旭区今宿南町)
2026/07/04
ヒヨドリバナやサワヒヨドリなどには、通常の2倍体(2n)だけでなく、3nや4nなども混在する。異なる倍数体同士が交配すると、次の世代では親のどちらとも言えないような形質を持つものが生まれる。そのため、この2種の代表種の他に、オオヒヨドリバナやヨツバヒヨドリといった何種ものバリエーションがある。
ヒヨドリバナの花
(横浜市旭区今宿南町)
2026/07/04
このヒヨドリバナは林縁の斜面に生えており、葉も3行脈ではなく羽状脈である。けれども、葉はかなり細く、サワヒヨドリの形質もある。
ヒヨドリバナの花
(横浜市旭区今宿南町)
2026/07/04
ヒヨドリバナの仲間は、図鑑のように種類がはっきりと判別できるものは少なく、中間型が多数存在する。スミレやタンポポ、アザミ、カタバミなども同様で、環境に適応するために形態に相違ができた同一種が、何らかの原因で再び交配すると、複雑な雑種群を作ることがある。
ヒヨドリバナの花
(横浜市旭区今宿南町)
2026/07/04
筒状花からは雌蕊(花柱)が伸びて、先が2つに分かれて受粉可能な状態になる。キク科はたいてい雄性先熟で、花柱が伸びていく際に、既に先熟している雄蕊の花粉を外に押し出す仕組みを備えている。
ヒヨドリバナのタンザワフキバッタ
(横浜市旭区矢指町追分市民の森)
2026/07/19
背は緑、横は黄緑、腹部は白。複眼の後方から胸部に黒い筋があり、後ろ脚に赤があり、関節は黒い。タンザワフキバッタ(メスアカフキバッタ)かミカドフキバッタかもしれない。フキバッタは羽がなく広範囲に移動できないので地域変異差が大きい。取り敢えず、市内で観察報告が多数あるタンザワフキバッタとしておく。
Yellow Roof 's Museum