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マムシグサ (アオマムシグサ、ヤクシマテンナンショウ) オモダカ目サトイモ科 Arisaema japonicum

マムシグサの果実
マムシグサの果実 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2024/11/16
遠目からシダの枯葉を被った赤い塊を見た時には植物とは思わなかった。マムシグサの果実、というよりマムシグサ自体初めて見る。

マムシグサの果実
マムシグサの果実 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2024/11/16
マムシグサは全体にシュウ酸カルシウムの針状結晶が含まれており、果実もまた例外ではなく、食べれば口内や唇が腫れ上がり、様々な中毒症状を引き起こすそうである。

マムシグサの果実
マムシグサの果実 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2024/11/16
この果実を食べるのはジョウビタキやヒヨドリ、シロハラなど数種の鳥類が確認されている。人には毒でも他の生物には毒でないことがあり、逆もまたしかりである。毒草として知られているものは、しばしば薬草としても知られている。ただし、適切に精製して用法・容量を守った上でということになる。薬の主作用(薬効)と副作用(毒性)は表裏一体である。

マムシグサの果実
マムシグサの果実 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2024/11/16
マムシグサはあちこちで見たが、ほとんどが根本から倒れた状態になっている。

マムシグサの果実
マムシグサの果実 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2024/11/16
写真のものは自分が見た中では唯一枯れ葉を付けたまま残っていたものである。この日マムシグサを10箇所以上で見かけたが、園路から見えるもののほとんどが根本から踏み倒されていた。悪戯ではなくこれは配慮だろう。土についた実は鳥や小動物なら口にするかもしれないが、人はたぶん食べようとは思わない。

マムシグサ
マムシグサ (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2024/11/16

マムシグサの仏炎苞
マムシグサの仏炎苞 (横浜市旭区今川町今川公園) 2026/05/06
マムシグサの仏炎苞が少しばかり千切り取られていた。鳥の仕業ではなさそうである。花柱の先、花序付属体と呼ばれる部分が露出している。上から覗き込むと、先が丸く、下の方が張り出している。

マムシグサの仏炎苞
マムシグサの仏炎苞 (横浜市旭区今川町今川公園) 2026/05/06
露出した花序付属体でマムシグサに気づいたようなものである。仮に人が素手で千切ったとすれば、飛び散った樹液で炎症を起こしたかもしれない。マムシグサにはシュウ酸カルシウムが多量に含まれている。

マムシグサの仏炎苞
マムシグサの仏炎苞 (横浜市旭区今川町今川公園) 2026/05/06
マムシグサに多量に含まれるシュウ酸カルシウムは、尿路結石の主成分でもある。量の多少や部位に違いもあるが、サトイモ、ヤマイモ、トロロイモ、ホウレンソウなどの野菜や、パイナップル、キウイフルーツ、バナナやブドウ、柑橘類といった果物にも微量に含まれており、ピリピリ感や痒みなどとして感じられることがある。

マムシグサの仏炎苞
マムシグサの仏炎苞 (横浜市旭区今川町今川公園) 2026/05/06
マムシグサの仏炎苞の中に見える丸い部分は、花序付属体と呼ばれており、花は底の方にある。花序付属体は花軸の先端が太くなったもので、昆虫が花軸を伝って上からは脱出できなくするための構造物である。

マムシグサの仏炎苞
マムシグサの仏炎苞 (横浜市旭区今川町今川公園) 2026/05/06
マムシグサの葉や仏炎苞など表面に触れるぐらいでは、炎症を起こすようなことはないが、組織が傷ついて樹液が漏れている場合があるので注意が必要である。

マムシグサの仏炎苞
マムシグサの仏炎苞 (横浜市旭区今川町今川公園) 2026/05/06
マムシグサの葉は複葉の中でも、偽複葉と呼ばれる特殊な形状をしている。

マムシグサの仏炎苞
マムシグサの仏炎苞 (横浜市旭区今川町今川公園) 2026/05/10
自分がここで見つけたマムシグサは離れ離れに4個体である。他の場所でも固まって生えているところはまだ見たことがない。

マムシグサの若い果実
マムシグサの若い果実 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
不規則な小葉の付き方で、大きめの葉で単独で生えるため、マムシグサは比較的見つけやすい。シュウ酸カルシウムが他量に含まれているものの、葉には虫食い穴がある。サトイモ科テンナンショウ属を食草とするウラシマソウハバチがいるのかもしれない。

マムシグサの若い果実
マムシグサの若い果実 (横浜市旭区矢指町追分市民の森) 2026/07/19
アイヌは、マムシグサをラウラウと呼び、晩秋に球根を採って毒抜きをして食用にするそうである。


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