Yellow Roof 's Museum
コブシ モクレン目モクレン科 Magnolia praecocissima
コブシの花 (横浜市旭区今宿南町) 2023/03/11コブシと花がそっくりなタムシバというのもある。そちらは花の下に1枚葉が付かないそうだ。ただ、咲き始めは、葉が小さいためほとんど見えない。
コブシの花 (東京都大田区平和の森公園) 2023/03/16コブシの花の根元には、葉が1枚だけある。これが類似した花を咲かせるハクモクレンやタムシバと見分けるポイントではある。なぜコブシだけが先に1枚だけ葉を展開させるのか。様々な説明がなされているが、いずれも花の事後処理に関連したことである。
コブシの花 (東京都大田区平和の森公園) 2023/03/16私見だが、まだ新緑が濃くない時期に、平地で白い花を咲かせるだけでは目立たない。だから、コブシは緑の葉を付け、淡いピンクの筋を付ける。ハクモクレンは花の大きさで目立ち、モクレンは色で目立ち、タムシバは山地の常緑樹の中で白だけで目立つ。つまり、植物の最大の生存戦略である花の見せ方の違いではなかろうか。
コブシの果実 (川崎市幸区) 2023/08/18コブシの果実は熟すと赤くなる。直接食べるには向かないものの薫りや色がいいのでコブシ酒にしたりするらしい。
コブシの花とケシキスイの仲間 (川崎市幸区創造のもり) 2025/03/26コブシは花弁が6枚に見えるが、萼がない。つまり、前に3枚の花弁があり、後方は3枚の萼が花弁に変化したものである。ただし、よく見るとさらに花弁化した萼の後ろに反り返った額のように見えるものがある。これは、たぶん冬芽の外殻(鱗片)跡ではなかろうか。
コブシの花 (川崎市幸区創造のもり) 2025/09/17日が短くなり猛暑から脱しつつある9月中旬に、1本のコブシが開花して、冬芽と果実と花が同居していた。猛暑は真冬と似たような休眠(夏眠)状態をもたらす。雨や気温の低下などが、この1本には春の訪れのような花芽の目覚めを促すことになったらしい。しかし、養分は葉にも冬芽にも供給され、花専用には回ってこない。
コブシの花 (川崎市幸区創造のもり) 2025/09/17季節外れのコブシの花は、まばらで、やや小ぶりで、葉に隠れているため目立たない。おそらく薫りや蜜も少ないだろう。そして、ハチやアブなどの花粉の媒介者も少なくなっている。ただ、近くにはコブシの並木もあるが、花を咲かせているのはこの1本だけである。
コブシの花 (川崎市幸区創造のもり) 2025/09/19狂い咲きは、猛暑などの特殊な環境「ストレス」によって「ホルモン」バランスが乱れて、「誤作動」を起こした状態などと説明される。しかし、それは狂い咲きを専門用語に置き換えただけである。何故この木がそうなったのか。他の木はどうしてこうならないのか。説明にはなっていない。
コブシの花 (川崎市幸区創造のもり) 2025/09/199月になっても日中は30℃前後まで上がる日が続いていたが、日本列島は南下してきた前線の影響で、中旬頃から気温が緩みだした。この日の朝5時、川崎市幸区の気温は19.7℃まで下がった。このところ降水量こそ少ないが、時おり雨も降っている。
コブシの花 (川崎市幸区創造のもり) 2025/09/19このコブシが道路沿いのコブシ並木と異なる点を挙げるとすれば、比較的管理が行き届いており、剪定頻度もやや高いことである。そして、春先の花の基部には新緑の若葉が1枚付くのに対して、狂い咲きの花の基部に付く葉は、なぜか赤みが強い。花も真っ白にならないものが多い。
コブシの花 (川崎市幸区創造のもり) 2025/09/19季節外れに花を咲かせるコブシが早春のコブシと異なる点は、もう一つある、それは、その芽が冬芽のように白色にならないという点である。芽を覆う細かな毛は短いまま赤みを帯びており、煤けた緑色に見える。管理のしすぎで栄養過多となり、狂い咲きでダイエットしたということなのかもしれない。
コブシの蕾 (川崎市幸区創造のもり) 2026/02/25昨年9月に狂い咲きしていたコブシは、蕾が開きかけていた。通常はハクモクレンが咲いた後に、開花するはずだが、近くのハクモクレンは蕾の状態である。つまりは、早くに花を咲かせて過剰な成分を消費して、体内環境を調整しているということかもしれない。
コブシの花 (川崎市幸区) 2026/03/09新川崎駅近くにはコブシ並木があり、その途切れ目の1本に花が咲いていた。並木や林の端の方から咲くことが多いのは、風の通りや日照条件が比較的良好だからだろう。帰りには、並びのコブシも咲き始めていた。
Yellow Roof 's Museum