チュウゴクアミガサハゴロモ カメムシ目ハゴロモ科 Ricania shantungensis (Chou & Lu, 1977)
チュウゴクアミガサハゴロモ
(川崎市幸区さいわいふるさと公園)
2025/08/21
チュウゴクアミガサハゴロモ(中国編笠羽衣)は、東南アジアから中国原産の昆虫で、日本では2015~2017年に大阪府で初めて確認され、現在では関東を含め、西日本全域に分布が拡大している。広食性で、様々な植物の汁を食物とし、その排泄物によってスス病を発生させるなど、農業害虫として警戒されている。
クワのチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫
(横浜市旭区今宿南町)
2026/05/31
一見すると抜け落ちた鳥の羽毛が付着しているように見えるが、接近すると動き出始める。褐色か黒い点のような目以外はほとんど真っ白で、ごく小さなセミのような身体付きである。
クワのチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫
(横浜市旭区今宿南町)
2026/05/31
静止していると糸状の塊だが、動き出すと尻の塊を4方向に広げて、身体の前半分が顕わになる。白いものは毛ではなく尻から分泌される蝋物質だという。雨水を弾く隠れ蓑であり、緩衝材にもなるだろう。
クワのチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫
(横浜市旭区今宿南町)
2026/05/31
アオバハゴロモの幼虫も見た目はそっくりだが、もう少し蝋が多く密になるためか、2方向にしか広がらないらしい。これはクワだが、チュウゴクアミガサハゴロモかアオバハゴロモの幼虫は、様々な植物の茎や枝で見かけた。いずれも樹液を吸う。その排泄物が栄養源となり、スス病菌が繁殖することもある。
クワのチュウゴクアミガサハゴロモ
(横浜市旭区下川井町)
2026/06/14
どれほど検疫を厳しくしていても、菌類や昆虫の卵、微細な種子、そして病原菌やウイルスも国内に入り込む。防ぎ切ることもできず、一端入り込めば拡散を防ぐために膨大な費用がかかる。病害虫や外来種の問題は、ほぼ全て人間側の都合が引き金で、生物自身の問題ではない。
チュウゴクアミガサハゴロモ
(横浜市旭区鶴ヶ峰)
2026/06/19
チュウゴクアミガサハゴロモは、輸入植物に紛れて侵入した生物である。来年、横浜で開催される国際園芸博覧会では、約1千万株の花や緑が会場を彩るという。メインテーマは「幸せを創る明日の風景」で、豊かな自然や生物多様性を体感できる空間だそうである。
Yellow Roof 's Museum