Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
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ニイニイゼミ カメムシ目セミ科 Platypleura kaempferi

ニイニイゼミ
ニイニイゼミ (横浜市旭区今宿南町) 2025/07/28
住宅の階段に、翅の端まで3センチ余りのニイニイゼミがいた。クモの糸のようなものが身体に絡みついており、触れても少し脚を動かすだけである。

ニイニイゼミ
ニイニイゼミ (横浜市旭区今宿南町) 2025/07/28
子供の頃のセミ採りでは、ニイニイゼミは滅多に手に入らなかった。ツクツクボウシより一回り小さく、木肌と見分けが付きにくい保護色でもあり、見つけにくかったのである。

ニイニイゼミ
ニイニイゼミ (横浜市旭区今宿西町) 2026/07/26
ニイニイゼミは、幼虫の時期は約4年を土の中で過ごし、成虫になると環境次第で数週間から1ヶ月以上は生きるという。いずれの時期も樹液を吸って生活する。

ニイニイゼミ
ニイニイゼミ (横浜市旭区今宿西町) 2026/07/26
何匹も密集したようにいるのがニイニイゼミである。羽化した後もさほど移動したりせず、同じ木に留まるらしい。とはいえ、ジーーーーという連続的な声が間近に聞こえ、眼の前にいることは判っていても、2センチ程度の体長で、樹皮と同系色のまだら模様は見つけにくい。

ニイニイゼミ
ニイニイゼミ (横浜市旭区今宿西町) 2026/07/26
ニイニイゼミは近づいてもすぐに飛び立とうとせず、横歩きで少し移動しては静止し、そのうち枝の反対側へと回っていく。保護色は動かないことが最も効果的と判っているのだろう。

ニイニイゼミ
ニイニイゼミ (横浜市旭区今宿西町) 2026/07/26
どんな昆虫もそうだが、交尾相手は別族を選ぶもので、ニイニイゼミもまた同じである。その際にはできるだけ離れた別の木に飛び立って異性を探す。別の木にも密集しているため、集団の声を頼りに舞い降りれば、異性を見つけやすいという利点がある。

羽化不全のニイニイゼミ
羽化不全のニイニイゼミ (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2026/07/27
羽化不全のニイニイゼミ。殻から抜け出せずに翅が捻れて固まり、腹部は十分に伸び切らずに丸まっているようである。通常はそのまま体力が尽きて死に至るが、このセミは殻から脱出できたため生きている。

羽化不全のニイニイゼミ
羽化不全のニイニイゼミ (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2026/07/27
前翅が捲れ上がっているため、黒い地で縁が透明の後翅が剥き出しになっている。近くに殻は見当たらない。飛べないので歩いて来たのだろう。しかし、辿り着いたのは乾ききった杭である。

クヌギのニイニイゼミ
クヌギのニイニイゼミ (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2026/07/27
クヌギに3匹、ニイニイゼミが連なっていた。交尾以外でセミ同士が至近距離にいることはあまり見かけないが、ニイニイゼミは別である。

クヌギのニイニイゼミ
クヌギのニイニイゼミ (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2026/07/27
ニイニイゼミは国内のほかは台湾、中国、朝鮮半島にも分布している。

カツラのニイニイゼミの抜け殻
カツラのニイニイゼミの抜け殻 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2026/07/28
ニイニイゼミの抜け殻は土で覆われ、ところどころに白い粉のようなものが付いている。幼虫期間は約4年と他のセミより比較的長く、湿った場所や湿度の高い土の中にいる。体表には細かい毛があり土が絡みやすい。白い分泌物は、土を身に纏うと同時に、掘り進む際には摩擦を軽減させるということかもしれない。

ユリノキのニイニイゼミ
ユリノキのニイニイゼミ (川崎市幸区創造のもり) 2026/08/04
ニイニイゼミの翅は全て不透明の保護色のように見えるが、前翅はところどころ透けており、小さめの後翅は黒く、先の方だけ透けている。少し樹皮が透けて見えることで迷彩効果が増すということだろう。

ケヤキのニイニイゼミとミンミンゼミ
ケヤキのニイニイゼミとミンミンゼミ (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2026/08/06
ケヤキの木に、ニイニイゼミが5匹、ミンミンゼミは2匹。ニイニイゼミの方が小さく保護色のため見つけにくいが、木によってはかなりの数のニイニイゼミがいる。


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