ホオノキ モクレン目モクレン科 Magnolia obovata
ホオノキの芽
(横浜市旭区今川町今川公園)
2023/11/03
ホオノキはモクレン属でその葉は40センチに達する。春に咲く花も大きいもので直径20センチという報告もあるが、自分はまだ見ない。ホオは朴と書くが、ホオの意味は包のことで食べ物などを包む用途から来ているらしい。竹の皮や笹の葉、バランで包んだおにぎりを見かけるが、ホオノキの葉なら大量に入りそうである。
ホオノキ
(川崎市幸区さいわいふるさと公園)
2024/04/25
さいわいふるさと公園は1991年5月3日開園で、面積は104,676平方メートルである。比較的新しい公園なので高木はあまりないが、その代わり若く樹高の低い木が多いため観察はしやすい。ホオノキ(朴の木)は身近にあっても花は樹冠の方に咲くためなかなか目にできないが、ここなら見えるかもしれない。
ホオノキの若い果実
(横浜市旭区今川町今川公園)
2024/06/16
螺旋状に付いている棘に見えるものは、雌しべの名残だろうか。ホオノキの花をまだ見ないのは、行動範囲に花をつけるほど成長したホオノキがないためである。この公園も実家の近くにはあるものの、駅からはかなりの遠回りになる。
ホオノキ
(横浜市旭区今川町今川公園)
2026/01/24
冬は、足元の大きな枯葉でホオノキがあることに気づくが、周囲が落葉樹ばかりだと、どれがホオノキなのか見定めがたい。ただ、このホオノキは、一昨年、若い果実を写真に撮って場所を覚えていた。
ホオノキの冬芽
(横浜市旭区今宿南町清来寺)
2026/03/15
芽鱗が開き始めている冬芽も見える。ホオノキは大きな葉を先に輪状に展開させてから、その中央に花を咲かせる。そのため下から見上げても花には気づきにくい。だが、この位置からならば見えるかもしれない。
ホオノキの花
(横浜市旭区今川町今川公園)
2026/05/06
午後1時過ぎ。ホオノキに花が見えた。1つの花は3~5日ほど咲いて散るらしい。午後に花弁を開き、夜には閉じる。天候によっては開かないから開花期間が延びることはある。しかし、木全体でも10日ほど開花しているかどうかではなかろうか。
ホオノキの花
(横浜市旭区今川町今川公園)
2026/05/06
樹齢20年は経過しないとホオノキは花を付けないという。ホオノキの花は直径15センチ以上になることもあるらしいが、目測で測るしかない。この木は10メートルは有にあり、葉も20センチほどあるので遠くから望遠で写すしかない。
ホオノキの花
(横浜市旭区今川町今川公園)
2026/05/06
この公園はなだらかな丘陵にあるため、枝を見下ろすこともできる。モクレン属の花は花弁が肉厚で、陶磁器のような質感がある。ホオノキの花は雌性先熟で、東山動物園によれば、初日だけが雌性期で、中央の赤い雌蕊が反り返るそうである。
ホオノキの花
(横浜市旭区今川町今川公園)
2026/05/06
この花は既に雄性期だろう。雌蕊は閉じられている。モクレン属の花は、花弁が肉厚で、その陶磁器のような質感はハスの花に喩えられる。萼に当たる部分(外花被)は3枚、花弁に当たる部分(内花皮)は6~8枚。多少のばらつきがある。内花被が9枚ということもあり、そもそも萼と花弁は明確でもない。
ホオノキの花
(横浜市旭区今川町今川公園)
2026/05/06
他のモクレン属と異なって際立つ雌蕊の集合体の赤色は、巨大な葉の間にあっても目立つ。ただ、ホオノキの雌蕊には赤くならないものもある。つまり、目立つためではなく、強い紫外線から子房を保護する必要性の有無で、アントシアニン量の多少である。この木は広場にあるので直射日光に晒される。
ホオノキの花
(横浜市旭区今川町今川公園)
2026/05/06
モクレン属は白亜紀(約1億4500万年前〜6600万年前)から出現している。その頃の花の媒介者は主として甲虫で、ほとんど蜜はないらしい。したがって、芳香で甲虫を引き寄せて、開いた雄蕊の間に潜り込ませて花粉を食わせ、別の木に開いた雌蕊があればそこで潜り込ませて受粉するという仕組みである。
ホオノキの花
(横浜市旭区今川町今川公園)
2026/05/06
大量の雄蕊が食い散らかされて花弁の上に乗っている。アゲハや虻蜂類なども芳香に誘われて来るかもしれないが、この時期は花なら他にいくらでもあり、蜜がなければ立ち去るだろう。ただし、ヒヨドリなどの悪食な鳥ならば、このように食い散らかしていく可能性はある。
ホオノキの蕾
(横浜市旭区今川町今川公園)
2026/05/06
まだ僅かに芽鱗が残る蕾もある。ホオノキは多くあり、それぞれ花を多少なりとも咲かせているが、注視して歩いていても隙間から白い花びらが覗くかどうかぐらいのものである。芳香が強いらしいが、この時期は様々な花の匂いが漂っていることもあり、どれがホオノキの薫りかは判らない。
Yellow Roof 's Museum