Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
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オオブタクサ (クワモドキ、マルバクワモドキ) キク目キク科 Ambrosia trifida

ヤブマオとオオブタクサ
ヤブマオとオオブタクサ (横浜市旭区今宿南町) 2022/06/18
オオブタクサはクワモドキやマルバクワモドキの別名もあり、クワの葉と見間違えることもある。

シャクチリソバとオオブタクサ
シャクチリソバとオオブタクサ (横浜市旭区今宿南町) 2022/06/24
オオブタクサは北米原産で、1952年頃に関東地方などで確認され、その後、全土に広がった。

シャクチリソバとオオブタクサ
シャクチリソバとオオブタクサ (横浜市旭区今宿南町) 2022/06/24
ブタクサが30cm~1m程度の草丈であることに対して、オオブタクサは2~3mほどにもなる。この辺りに生えるものも、低くとも背丈ほどには成長する。

シャクチリソバとオオブタクサ
シャクチリソバとオオブタクサ (横浜市旭区今宿南町) 2022/08/07
オオブタクサの葉は深く3裂することが多く、クワの葉と似ている。ブタクサの方は、さらに細かく羽状に裂けて、ニンジンやヨモギのような形状になるらしい。ニンジンはともかく、ヨモギの葉と似ているなら、見間違えることもあるだろう。

オオブタクサとシャクチリソバ
オオブタクサとシャクチリソバ (横浜市旭区今宿南町) 2022/08/07
人が立ち入れない枯れ川に、シャクチリソバなどと入り混じってオオブタクサの群落がある。

虫食いだらけのオオブタクサ
虫食いだらけのオオブタクサ (横浜市旭区今宿南町) 2022/08/07
オオブタクサの葉は、よく虫食いだらけになっている。これはオオブタクサとともに北米から帰化したブタクサハムシという昆虫がいるらしい。【ブタクサの天敵昆虫は日本で独自の進化をしていた】に東京農工大学のプレス用リリースがある。

オオブタクサ
オオブタクサ (横浜市旭区今宿南町) 2023/04/22
オオブタクサの葉は3裂しているものが多いが、同じ個体でも5裂~7裂する葉もある。総じて、クワに似た葉を持つ草である。

オオブタクサ
オオブタクサ (横浜市旭区今宿南町) 2023/04/22
オオブタクサは、帷子川の上流域の河川敷や土手、川沿いの歩道沿いなどでよく見られる。

オオブタクサ
オオブタクサ (横浜市旭区今宿南町) 2023/05/04
オオブタクサは多いが、現在ではブタクサはほとんど見られなくなってきている。そもそもセイタカアワダチソウやオオブタクサと混同している人が多く、大多数のサイトに有るブタクサ情報は、花粉症の原因の一つとして言及しているだけで、文章も写真もコピペのようなものである。

オオブタクサ
オオブタクサ (横浜市旭区今宿南町) 2023/05/04
オオブタクサの茎には細かな毛があり、縦方向に溝が走っている。また、よく分岐する。

オオブタクサ
オオブタクサ (横浜市旭区今宿南町) 2023/05/04
葉には鋸歯があり、ほとんどの葉は3裂以上深く裂けるが、まったく裂けない葉もある。

オオブタクサ
オオブタクサ (横浜市旭区今宿南町) 2023/05/04
葉の表にも裏にも葉脈を中心に短い毛があり、裏側の葉脈が浮き出ている。

オオブタクサの花
オオブタクサの花 (横浜市旭区今宿南町) 2023/09/02
長い穂の先の方にたくさんの雄花が付く。下向きに咲くので花粉の黄色はほとんど目立たない。穂の下の方の苞に包まれているのが雌花である。

オオブタクサの花
オオブタクサの花 (横浜市旭区今宿南町) 2023/09/02
オオブタクサの花穂はブタクサとそっくりで、そのためにブタクサと取り違えられる。ただ、種は違えども花粉症の原因の一つであることに変わりはない。

オオブタクサの花
オオブタクサの花 (横浜市旭区今宿南町) 2023/09/02
ブタクサは様々な昆虫の食草となるらしく、夏の盛りには、ほとんどの葉が穴だらけになっている個体が多い。

オオブタクサの花
オオブタクサの花 (横浜市旭区大池町こども自然公園) 2023/09/18
オオブタクサは一年草だが、草丈が高くなるだけでなく、葉も30cmほどの大きさになることがある。

オオブタクサの花
オオブタクサの花 (横浜市旭区大池町こども自然公園) 2023/09/18

オオブタクサの雄花
オオブタクサの雄花 (横浜市旭区大池町こども自然公園) 2023/09/18

オオブタクサのオオホシカメムシ
オオブタクサのオオホシカメムシ (横浜市旭区今宿南町) 2026/08/30
頭を下にしたオオホシカメムシの紋様は、古い民族の仮面のように見える。赤い縁取りに赤黒い体色と目玉模様は、臭い腺による防御とあわせて警戒色(警告色)として働くのだろう。

オオブタクサのオオホシカメムシ
オオブタクサのオオホシカメムシ (横浜市旭区今宿南町) 2026/08/30
オオホシカメムシの主な食草は、イラクサ科のカラムシやキク科のオオブタクサで、どちらの植物も同じ生育環境で見られる。

オオブタクサのアオバハゴロモ
オオブタクサのアオバハゴロモ (横浜市旭区今宿南町) 2026/08/30
オオブタクサが集中して生えているところに、アオバハゴロモが多数いる。アオバハゴロモは春から幼虫が発生し、夏に羽化する。

オオブタクサのツマグロオオヨコバイとチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫
オオブタクサのツマグロオオヨコバイチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫 (横浜市旭区今宿南町) 2026/08/30
ツマグロオオヨコバイは全長13mm前後で、緑黄色の体の先端がツマグロ(端黒)である。広食性で、様々な植物の汁を吸う。

オオブタクサのツマグロオオヨコバイ
オオブタクサのツマグロオオヨコバイ (横浜市旭区今宿南町) 2026/08/30
同じオオブタクサに、オオホシカメムシ1匹とツマグロオオヨコバイが10匹ほど、それにアオバハゴロモの成虫と幼虫が多数いる。

オオブタクサのツマグロオオヨコバイとチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫
オオブタクサのツマグロオオヨコバイチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫 (横浜市旭区今宿南町) 2026/08/30
幼虫はツマグロオオヨコバイの方に頭部を向けており、毛束の隙間から黒い斑紋がいくつか見える。チュウゴクアミガサハゴロモの幼虫だろう。

オオブタクサのアオバハゴロモとチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫
オオブタクサのアオバハゴロモチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫 (横浜市旭区今宿南町) 2026/08/30
2mばかりの草丈のオオブタクサに、体に黒い斑点のないアオバハゴロモの幼虫とチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫が同居している。ただ、数十匹のアオバハゴロモの成虫に対して、チュウゴクアミガサハゴロモの成虫の姿はない。チュウゴクアミガサハゴロモは移動性が高く、相対的にアオバハゴロモは年々減る傾向にある。

オオブタクサのアオバハゴロモとチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫
オオブタクサのアオバハゴロモチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫 (横浜市旭区今宿南町) 2026/09/09
オオブタクサの茎の一部が茶色いのは、ハゴロモ類の吸汁で維管束などの組織が傷ついて変色したり、排泄物の糖分を栄養源として黒カビ(糸状菌)が繁殖したりするためである。

オオブタクサのチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫
オオブタクサのチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫 (横浜市旭区今宿南町) 2026/09/09
チュウゴクアミガサハゴロモの幼虫の大きさは5齢(終齢)で3~5mmしかない。アオバハゴロモの幼虫は複眼が赤っぽく体色が黄緑を帯びるが、両種とも真っ白な時期がある。明確な違いは、体に黒っぽい斑紋があるかどうかで、あればチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫、なければアオバハゴロモの幼虫である。

オオブタクサのチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫
オオブタクサのチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫 (横浜市旭区今宿南町) 2026/09/11
上の幼虫は終齢か終齢に近い。黒っぽい斑紋の面積が広くなってきている。

オオブタクサのチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫
オオブタクサのチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫 (横浜市旭区今宿南町) 2026/09/11
長く移動する時は蝋物質の隠れ蓑を体から離す。蝋物質は剥がれやすいが、トカゲの尻尾切りのように天敵から本体だけ逃げられたり、落下しても落下傘や錨のように葉や茎に引っかかり食物からさほど離れないで済むという利点がある。

オオブタクサのチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫
オオブタクサのチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫 (横浜市旭区今宿南町) 2026/09/11
全ての個体が一斉に蝋物質を広げて移動しだすと、急に個体数が倍加して、うごめく塊のように見える。これも外敵からは脅威や撹乱に見えるかもしれない。

オオブタクサのベッコウハゴロモ
オオブタクサのベッコウハゴロモ (横浜市旭区今宿南町) 2026/09/13
同じオオブタクサに、ベッコウハゴロモ、アオバハゴロモ、チュウゴクアミガサハゴロモがいる。

オオブタクサのベッコウハゴロモ
オオブタクサのベッコウハゴロモ (横浜市旭区今宿南町) 2026/09/13
ハゴロモの仲間は蛾のように見えるが、分類としてはセミやウンカに近い半翅目である。

オオブタクサのベッコウハゴロモ
オオブタクサのベッコウハゴロモ (横浜市旭区今宿南町) 2026/09/13
ベッコウハゴロモは体長10mm前後で、アオバハゴロモより少し大きい。ハゴロモは成虫も幼虫も跳躍力が高く、近づきすぎてうっかり葉や茎を揺らすと、一瞬にして視界から消えるほど俊敏である。

オオブタクサのチュウゴクアミガサハゴロモとアオバハゴロモ
オオブタクサのチュウゴクアミガサハゴロモアオバハゴロモ (横浜市旭区今宿南町) 2026/09/13
チュウゴクアミガサハゴロモは14~16mmで、アオバハゴロモは9~10mmほどである。

オオブタクサのメンガタカスミカメ
オオブタクサのメンガタカスミカメ (横浜市旭区今宿南町) 2026/09/13
オオブタクサは外来種としては歴史が浅く、土着の昆虫に対しての防御機能が整っていない。そのため実に様々な昆虫が集まる。広食性のメンガタカスミカメもその一で、東アジアから東南アジアにかけて広く分布している。

オオブタクサのメンガタカスミカメ
オオブタクサのメンガタカスミカメ (横浜市旭区今宿南町) 2026/09/13
特徴的な前胸背板の黒い目玉模様は捉えられていないが、それ以外の特徴はメンガタカスミカメである。類似種のハギメンガタカスミカメの主食はマメ科なので除外される。


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