ホルトノキ (モガシ) カタバミ目ホルトノキ科 Elaeocarpus zollingeri var. zollingeri
ホルトノキの蕾
(川崎市幸区創造のもり)
2025/06/17
果実が目に留まる前は、たぶんヤマモモとして見過ごしていたのだろう。ヤマモモと見間違えるが、ホルトノキには赤い葉が少しだけ入り混じるので見分けがつくそうである。
ホルトノキの蕾
(川崎市幸区創造のもり)
2025/06/17
平賀源内がこの実をオリーブと間違えて、ポルトガルの木という意味でホルトノキと名付けたと紹介されていることが多いが、実は、そもそもオリーブの木のことをホルトの木というのは、以前からあったらしい。オリーブオイルも「ホルトガル油」と呼ばれていたという。
ホルトノキの蕾
(川崎市幸区創造のもり)
2025/06/17
ヤマモモの葉と似てはいるが、ホルトノキの葉には、なだらかな鋸歯があり、葉柄が長い。若いヤマモモなら葉に同様の鋸歯があるが、成木は滑らかである。また、葉の裏の主脈と側脈の分岐点に、1ミリ程度の白い丸か三角状のダニ部屋がある。これはクスノキのダニ部屋と同じく共生の結果である。
ホルトノキ
(川崎市幸区創造のもり)
2025/06/17
遠目や写真では大きさがわからないため、葉だけ見ればマテバシイとホルトノキはよく似ている。ヤマモモとも区別しにくい。ただ、ホルトノキには古い葉が紅葉して入り混じる。
ホルトノキの花
(川崎市幸区創造のもり)
2025/06/30
ホルトノキの木にキマダラカメムシが付いているのを見たことがあるが、花には、小さなゾウムシがいる。この写真だけしかないので特定は困難だが、ホルトノキの害虫としてネジロツブゾウムシが知られている。
ホルトノキの若い果実
(川崎市幸区創造のもり)
2025/09/08
確かにオリーブの果実に形は似てはいる。おそらくは、同じような長い葉の葉陰に果実ができる全体の印象とも相まって、源内は混同したまま、その名を広めたのだろう。
ホルトノキの果実
(川崎市幸区創造のもり)
2025/12/22
ホルトノキの果実は熟すと青黒くなるそうだが、青い実のうちにヒヨドリやムクドリ、カラスやオナガなど、比較的大きな鳥に食われていくのだろう。ほぼ無くなっている。
ホルトノキのアブラムシ
(川崎市幸区創造のもり)
2026/06/05
有翅型のアブラムシは飛翔しながら特に周囲との明暗差の大きい黄色い色彩を目当てに着地するらしい。もっとも、飛翔能力は高くなく、ほぼ風まかせである。体力も消耗するため、養分摂取できなければ卵も産めず、そこで一生を終える。
ホルトノキのアブラムシ
(川崎市幸区創造のもり)
2026/06/05
偶然栄養豊富な地に降り立ったアブラムシは、メスだけの単為生殖で新しいコロニーを作る。アリの方もまた当て所もない徘徊で、アブラムシのコロニーを偶然見つける。体力が尽きる前に引き返すこともできるが、体力が尽きてしまうこともある。巣まで引き返すか、途中で仲間に遭遇すれば、情報が共有される。
ホルトノキの花
(川崎市幸区創造のもり)
2026/07/02
ホルトノキの花は、この雨の朝に開花していた。雨がきっかけで開花する花もあるかもしれないが、受粉するには不都合なはずである。昨日の朝は咲いていなかったが、雨は降らなかったので午後にでも咲き始めたのだろう。
ホルトノキの花
(川崎市幸区創造のもり)
2026/07/03
ホルトノキの花弁は縁が細かく裂けてフリンジ(房飾り)状になっており、下向きに咲く。中心には雌蕊の柱頭が突き出ていて、その周囲に一段低く雄蕊が囲んでいる。
ホルトノキの花
(川崎市幸区創造のもり)
2026/07/06
蕾も花もあり、花粉が透ける黄色い葯があり、役目を終えた黒い雄蕊がある。夕刻、高学年くらいの男の子が1人、ホルトノキをじっと見上げていた。言葉でも図鑑でもなく、体験の積み重ねが知性の核となる。
ホルトノキのオオスズメバチ
(川崎市幸区創造のもり)
2026/07/09
ホルトノキの枝の間をオオスズメバチが獲物を探して飛び回っていた。まだ若い個体のようで、さほど大きくはない。行動範囲は餌を求めて数キロメートルにも及ぶため、1頭見かけたからといって近くに巣があるとは限らない。
Yellow Roof 's Museum