Yellow Roof 's Museum
ツバキ (ヤブツバキ) ツツジ目ツバキ科 Camellia japonica var. hortensis
ツバキ (湯河原市湯河原梅園) 2016/02/27劇的変化だけが変わるということではない。少しずつ、見えないほどの傾きの中で、気づけば景色が変わっている。だからこそ、「変わった」と気づいた時には、その出来事の本質からは、既に遠ざかっている。変化は、名付けられないまま進行する。それに気づき、対処することができるのは、見ることを止めない者だけである。
ツバキ (湯河原市湯河原梅園) 2016/02/27変わったと思った時には、既に次の変化が始まっている。変わることを恐れたり、変わらないことに固執しても、それでも変わらざるをえない。不変を維持するためには、不断の抵抗を続けるしかない。変わる瞬間を認めず、気づいても無視し続ければ、いつしか頭の中の古城に囚われの身となり、時の流れに取り残されていく。
ウメとツバキ (湯河原市湯河原梅園) 2016/02/27世の中が便利になっていくにつれて、できなかったことができるようになることもある。それは、自分が挑まなかったか、挑んでも叶わなかったことである。しかし、自分でやらなくて済み、考えなくて済むようになったことは、自分から失われていくものである。自分も周囲も少しずつ変わるため、ほとんど気づかないこともある。
ウメとツバキ (湯河原市湯河原梅園) 2016/02/27生物には恒常性や防衛反応という変化に抗する仕組みがあり、大きな変化は抵抗や恐れとして感じるが、大抵は無意識的に反応している。しかし、人の場合、現実と切り離した生活環境を維持できる。政治批判やスポーツ観戦。文化や娯楽の享受。自分で対処すべきことを最小にできる。その代償は、生物としての基盤の破綻である。
ツバキの蕾 (横浜市旭区希望が丘ふれあいの森公園) 2023/02/12ツバキの葉はサザンカと比べて葉脈がやや白っぽく鋸歯が浅く、歯の裏側にほとんど毛がないという。サザンカは花弁が落ちツバキは花ごと落ちる。もっとも、決定的に違うのはサザンカは冬の前から咲いて2月にはほぼ散ってしまうが、ツバキはこれから咲くということだ。
ツバキの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/02/05ツバキの花が花首ごと落ちるのは戦略である。花を一挙に切り捨てればエネルギーは浪費されず、その分は果実や種子、他の花の成長に回される。直下に落ちる花はそのまま昆虫や鳥を集め続け、花粉が生花に運ばれて実を結んだり、やがて腐葉土と化して身に還る。
ツバキの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/02/05花が落ちても受粉しているとは限らない。残った子房が膨らむこともあれば萎れてしまうこともあるが、これから開く蕾もある。真冬に確実に結実するために、ツバキは自給自足を含む極めてエネルギー効率の高い仕組みを編み出していった。
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