ルビーロウカイガラムシ カメムシ目カタカイガラムシ科 Ceroplastes rubens
モッコクのルビーロウカイガラムシ (川崎市幸区)
2026/07/16
ルビーロウカイガラムシは、成虫の体を覆う厚い蝋状物質が赤紫のルビー色をしていることから名付けられている。カメムシ目の昆虫だが、岩に密集した貝殻のようにしか見えない。ほとんどがメスで、同じ場所に留まって樹液を吸い続け、脱皮を繰り返すうちに脚や触角を失っていく。
モッコクのルビーロウカイガラムシに群がるクロオオアリ (川崎市幸区)
2026/07/16
カイガラムシの仲間は植物の汁を吸う際に、糖分を多く含んだ甘露を出す。クロオオアリは、その甘い汁を目当てに集まり、ルビーロウカイガラムシが生きている限り、何週間にもわたって主要な餌場として利用され続ける。
モッコクのルビーロウカイガラムシとクロオオアリ (川崎市幸区)
2026/08/07
カイガラムシは吸汁被害をもたらし、排泄物に糖分が多く含まれているため、黒いカビが繁殖する「スス病」を誘発する。写真のモッコクの葉の表面には、既に薄く煤のようなもので覆われ始めている。アリはその甘露を舐め取るため、むしろカビの繁殖を抑えていることになる。
モッコクのルビーロウカイガラムシとクロオオアリ (川崎市幸区)
2026/08/07
アリが甘露を舐め取るためカビが発生しにくくなることは、それだけカイガラムシが長く生存できることになる。なおかつ、アリは他の昆虫の侵入を妨害するためカイガラムシは守られることにもなる。つまり、これは共生関係の中でも、相利共生ということになる。
モッコクのルビーロウカイガラムシとクロオオアリ (川崎市幸区)
2026/08/07
カイガラムシの表面には、白い線または点状の物質が見える。これは呼吸するための気門(またはその跡)から分泌された蝋状物質である。初めは白いが、何層にも重なっていくうちに次第に赤みを増していく。
Yellow Roof 's Museum