Yellow Roof 's Museum
タラヨウ モチノキ目モチノキ科 Ilex latifolia
タラヨウの雄花 (横浜市旭区今宿東町) 2024/04/20タラヨウは郵便局の木として有名で、葉書の木という別名にある通り、葉の裏を棒で傷つけると黒い跡が残るので文字が書ける。宛先を書いて切手を貼れば「第一種定形外郵便物」扱いで届くそうで、ネット上には相手先に届いたタラヨウの葉の写真がたくさんある。
タラヨウの雄花 (横浜市旭区今宿東町) 2024/04/20タラヨウにはまだ蕾が多く五分咲きというところだろうか。雄蕊だけで雌蕊はない。徳善寺の雌株に実がつくかどうかといった具体的な情報はネット上にはほぼない。しかし、調べている人はいるはずで、自分と同様に黙々と自然観察している人は時折見かける。
タラヨウの雄花 (横浜市旭区今宿東町) 2024/04/27タラヨウ(多羅葉)にはチョウやハナムグリも蜜を吸いにくるが、主な花粉媒介者はミツバチである。もっとも、雌株は近くに見当たらず、自生地は静岡県以西なのでこれも植樹だろう。近場では瀬谷の徳善寺のタラヨウが雌株で、横浜市の名木古木指定一覧表(2023年9月)にあり、樹齢369年、樹高14.m、目通周1.8m、枝張り7.0mとある。しかし、ここから5キロ以上は離れている。
タラヨウの雄花 (横浜市旭区今宿東町) 2024/04/27タラヨウは寺社によく植えられている。ネット上の情報を総合すれば、タラヨウの葉は傷つければ黒く変色し、火に炙れば黒い円紋が浮き上がる性質がある。神社では吉凶禍福を神前で葉を炙って卜占したので拝殿前に御神木として植えられ、寺院でも護摩堂の前に植えて占いに用いられもしたが、そもそも経文を書く仏教の聖木多羅樹(オウギヤシ)を模して門前や境内に植えられるものだった。古代インドでは木の葉をパットラ、オウギヤシをターラと呼び、その漢語訳が貝多羅葉(バイタラヨウ)で、これが略されて多羅葉の名となった。
タラヨウの若い果実 (横浜市旭区今宿東町) 2024/05/04タラヨウの木をもう一本見つけた。10メートル以内にもう一本、歩道から少し離れて生えていた。そしてこれは蕾ではなく、どうやら若い実のようである。
タラヨウの若い果実 (横浜市旭区今宿東町) 2024/05/04実は樹冠近くに集中しており、これは高倍率のハンディカムのキャプチャで撮ったものである。雌株に気づかず雌花も見過ごしたが、熟した実は見ることができそうである。
タラヨウの葉芽(雌株) (横浜市旭区今宿東町) 2025/04/20タラヨウの枝端に形成された葉芽には、小型の甲虫の腹が見える。褐色型のウリハムシモドキといったハムシ類なのかもしれない。それより、1つの葉芽に10枚以上の小さな若葉の葉先が見えている。つまり、葉芽には葉のみではなく未来の枝や複数の節まで凝縮して入っていることになる。
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