Yellow Roof 's Museum
ビロードモウズイカ (ニワタバコ) シソ目ゴマノハグサ科 Verbascum thapsus
橋脚から生えたビロードモウズイカ (東京都大田区大和大橋) 2022/06/14橋の途中、欄干の向こうから顔を出している奇妙な植物に気づいたのは6月半ばのことだった。気づいた朝早々に写真を撮って名前を調べた。ビロードモウズイカなど聞いたこともないが、どこから生えているかの方が気になった。
目線よりも高くなったビロードモウズイカ (東京都大田区大和大橋) 2022/06/24ビロードモウズイカは漢字では天鵞絨毛蕊花と書き、国立環境研究所の新入生物データベースによれば1870年頃に導入され、その後全国に移入されたらしい。種子は10年以上発芽能力を持ち続け、浅い土でも育つらしい。以前は橋の歩道脇にたくさん生えていたのかもしれない。
ビロードモウズイカの鎌首 (東京都大田区大和大橋) 2022/07/14二年生植物のこれが二年目で、7月に花が実を結んだ後は種子を散布して朽ちていくだけになる。ビロードモウズイカはハチやアブなどによる虫媒花であり、弾けた種子の半分は京浜運河に、後の半分は岸辺の雑草群の中に落ちるだろう。ただ、橋の下のいったいどこから生えているのか見下ろしても判らない。
ビロードモウズイカの生える大和大橋のジョイント部分 (東京都大田区大和大橋) 2022/07/19橋の継ぎ目からは雨水が流れ込みやすい。流れ込む土砂にビロードモウズイカの種子が混じっていても不思議はない。ただ、下の空地から生えているとすると6メートルはあることになる。
高平橋のスプリング式の桁連結装置 (東京都大田区平和島) 2022/07/19通勤路にはいくつもの橋がある。橋の継ぎ目は寒暖差や地震などの影響で材料が伸縮するので、その分を見込んで隙間が空けられている。隙間がないとぶつかり合ってそこから壊れ易くなる。人や車が通る橋の上は伸縮構造のジョイントでなだらかに繋ぎ、横側はスプリング構造の桁連結装置を設け、下には落橋防止装置と太い橋脚がある。見た目からスプリングの連結装置は珍しいが、高平橋は昭和49年6月に完成した環七と羽田線を繋ぐ平和島ランプの道路橋である。
ビロードモウズイカの果実 (東京都大田区大和大橋) 2022/08/08ビロードモウズイカが顔を出しているのは護岸の真上で橋の継ぎ目になる。たぶん橋脚に堆積した土から生えているのだ。そこなら隙間から雨水と一緒に土砂も流れ込む。 排水のための雨樋がついていればなおさら好条件になる。さらにここは橋の南側でもある。それにしても3メートル程度は伸びていることになる。この植物は10月末にボロボロに朽ちるまで棒切れのようにずっと立っていた。
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