Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
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湯河原市湯河原

新崎川
新崎川 (湯河原市湯河原) 2016/02/27
自分が小学生の頃は、文房具屋で手に入る刃物と言えば、肥後守のような小さなナイフやカミソリの刃を折りたたみ式に格納するボンナイフで、中学生になってもまだ両方とも文房具屋に置いてあった。折る刃(OLFA)式のカッターナイフが市場に出回るようになったのは、1960年代後半のことである。

新崎川
新崎川 (湯河原市湯河原) 2016/02/27
初期のカッターナイフは幅約1センチ、長さ13センチの小型のもので、主として紙の切断用に開発された。刃の角度「59度」や刃のサイズは、この当時から世界標準として継承されている。大人から子供まで容易に扱うことができるが、過度な力を加えると折れるため、重大事故は起きにくい設計である。

新崎川
新崎川 (湯河原市湯河原) 2016/02/27
つまり、初期のカッターナイフは、「危険を機械に預ける」のではなく、「使い手の力加減という制御範囲内で動作する」ことを前提に生まれたものと言える。この制御可能性こそが安全の本質ではなかろうか。

新崎川
新崎川 (湯河原市湯河原) 2016/02/27
現代の安全カッターに組み込まれている自動引き込み機構は、多くの現場で「安全装置」として導入されている。しかし、刃先が自動的に引っ込む仕組みを使い手は制御できない。ふいに支持を失った腕と手先が動き、同時に刃先に引かれて、指先を深く切開する重篤な事故に繋がることもある。

新崎川
新崎川 (湯河原市湯河原) 2016/02/27
初期型のカッターは、突然刃先が引っ込むことはなく、過度な力を入れると刃先が折れて飛んでいく他は、反射神経と力加減の制御で浅い傷ぐらいで済んだ。安全カッターは、刃の幅が広く、頑丈にできているが、人間の制御が機械の制御に変わった分、大きな危険を孕んでいるということになる。


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